防水工事の基礎知識

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防水工事とは

防水工事とは、建物の中に水が侵入するのを防ぐための工事です。
主に雨水や雪が防水の対象ですが、防水の基本は「水を溜めないこと(流すこと)」「建物のすき間をふさぐこと」の2つです。
その条件を満たすように、内部に水を通さない「防水層」をつくるのが防水工事です。

防水が必要な箇所

建物において、防水が必要な箇所は以下の通りです。

・屋根・屋上などの、建物を雨から防ぐ部分
・ベランダ・バルコニー・外廊下などの、外気に開放された場所
・外壁・窓枠周辺などの、垂直面の目地や隙間

どんな防水方法があるか

大きくは、面状に防水する「メンブレイン防水」か、
線状に防水する「シーリング防水」の2つに分けられます。
「メンブレイン防水」は屋上やバルコニーなどの水平面の防水に、
「シーリング防水」は外壁や窓周りなどの垂直面の防水に、主に用いられます。
その内「メンブレイン防水」について、以下の表に分類およびそれぞれの特徴をまとめました。

防水工法の種類特徴耐用年数の目安
 塗膜防水
【ウレタン防水】
「塗膜防水」の主流な工法のひとつです。
液状のウレタン樹脂に硬化剤を加えて下地に塗布し、防水層を形成する工法です。
 10年〜13年
 塗膜防水
【FRP防水】
「塗膜防水」の主流な工法のひとつです。
FRP材(液状のポリエステル樹脂をガラス繊維(グラスファイバー)で補強した複合プラスチック材料)で防水層を形成する工法です。
 10年〜13年
【シート防水】防水シートを下地に接着させて、防水する工法です。
シート材は原材料の種類によって、以下の5つに大きく分けられます。
・「加硫ゴム系」
・「非加硫ゴム系」
・「塩化ビニル樹脂系」
・「エチレン酢酸ビニル樹脂系」
・「熱可塑性エストラマー系」
実際は主に加硫ゴム系、塩化ビニル樹脂系のシート材がよく用いられています。
 13年〜15年
【アスファルト防水】
 熱工法
アスファルト防水は「アスファルトルーフィング」や「改質アスファルトルーフィング」を貼り重ねて、一体的な防水層を形成する防水方法です。
アスファルト防水はまた「熱工法」「トーチ工法」「常温工法」と、大きく3つの工法に細分化されます。
主な相違点は、下地への接着方法です。

アスファルト防水の「熱工法」は、従来型のアスファルト防水の工法です。
ルーフィングを接着する材料として、アスファルトを溶融して使用します。
そのため現場には溶融釜の設置が必要となります。
 13年〜20年
【アスファルト防水】
 トーチ工法
改質アスファルトルーフィングの裏面を、トーチバーナーであぶり溶かしながら貼り付けていく工法です。
熱工法に比べると、施工性がよく作業自体は簡単ですが、あぶり加減が難しく、作業員の技術に左右される度合いが大きい工法です。
 13年〜20年
【アスファルト防水】
 常温工法
接着の際、溶融アスファルトではなく、ルーフィング裏面の粘着層により、ローラーで下地に貼り付ける工法です。
シート防水に近い工法です。
 13年〜20年

防水改修の必要性

防水工事は、通常は建物の新築時に行ないます。
しかし、建物の寿命と防水層の寿命は必ずしも同じではありません。
例えば鉄筋コンクリート造のビルの場合、建物の耐用年数は約50年前後と言われていますが、防水層自体の耐用年数は約10〜15年程です。
そのため、定期的に点検をして適切な時期に防水改修をしていくことが必要です。

雨漏りしていないから大丈夫と思って、改修時期を過ぎている防水層を改修せずに放置していると、どんどん劣化が進行し防水機能が衰えていきます。
そうなると、いずれ古い防水層を全部やり替えなければいけなくなるなど、大規模な改修工事になってしまい費用も当然かさんでしまいます。
また、建物本体の価値や耐久性を下げることにもなりますので、古くなった防水は早めの改修を心がけましょう。



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